台湾の副総統が来日 断交後で最高位、安倍氏弔問

台湾の頼清徳副総統
台湾の頼清徳副総統

【台北=矢板明夫】台湾メディアによると、台湾の頼清徳副総統が11日、安倍晋三元首相を弔問するために日本を訪れた。1972年の日台断交後、現職副総統の訪日は85年に李登輝副総統(当時)が台湾への帰途に立ち寄って以来で、歴代の最高位と並ぶ。中国が猛反発するのは必至だ。

台湾メディアは、頼氏が11日午後、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(駐日大使に相当)と東京都内の安倍氏宅を訪れた写真を掲載した。台湾の外交部(外務省)は同日、頼氏の日本訪問について「個人的な日程であり、情報を持っていない。論評もしない」とのコメントを発表した。

台湾メディア関係者によると、頼氏は同日午前、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の台北事務所を訪れて献花する予定だったが、姿を見せなかった。午後になって訪日が明らかになった。

頼氏は台湾政界で「知日派」として知られ、生前の安倍氏と親交があった。台湾の与党・民主進歩党の関係者は「安倍氏は生涯を通じて台湾との関係強化に力を入れた。その弔問に現役の副総統が直接訪れたことには非常に意味がある」と話している。

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