競馬界のニューヒロイン、18歳今村聖奈騎手の魅力 重賞初V「有馬記念に勝ちたい」

初の重賞レースで初勝利を挙げ、騎乗したテイエムスパーダをねぎらう今村聖奈騎手=小倉競馬場(河田一成撮影)
初の重賞レースで初勝利を挙げ、騎乗したテイエムスパーダをねぎらう今村聖奈騎手=小倉競馬場(河田一成撮影)

中央競馬に新たなヒロインが誕生した。ルーキーの今村聖奈騎手が3日、福岡・小倉競馬場で行われたCBC賞(GⅢ、芝1200メートル)で、女性として史上初めて重賞レース初騎乗初優勝をテイエムスパーダでやってのけた。1分5秒8というJRAレコードのおまけまでつけた。快挙に将来の夢が膨らむ。有馬記念やダービーで勝利騎手としてインタビューを受ける姿が待ち遠しい。

デビューしてまだ4カ月とは思えない完璧な騎乗だった。無難にスタートを決めると果敢に先手を取った。48キロの軽量ハンデもあったが、600メートルの通過が31秒8という驚異のスピード。先頭で直線に入ると一気にスパートし、後続を寄せ付けない2着に3½馬身差。新人らしからぬ堂々たる勝ちっぷりだった。

重賞初制覇し、笑顔を見せる今村聖奈騎手=小倉競馬場(村本聡撮影)
重賞初制覇し、笑顔を見せる今村聖奈騎手=小倉競馬場(村本聡撮影)

「うれしい気持ちでいっぱいです。毎レース、1着で駆け抜けることがジョッキーとして最高の瞬間と思います。今回はひときわ観客の方の声援が聞こえたので、馬にありがとうという気持ちで鼓舞しました」

ハキハキと分かりやすい口調でインタビューに答える。ルーキーらしいといえばそうだが、その中身は成長過程真っただ中。

今村騎手は2003年11月28日生まれの18歳。今年3月に栗東・寺島良厩舎からデビューを果たした。父は元騎手の康成さんで現在、飯田祐厩舎で調教助手を務める。初めて馬にまたがったのは6歳のとき。強気の気質はそのときもあったそうで、うまく乗れず落馬しても何度も乗りたがったという。「気づいたころには馬がそばにいて、父の背中を追っていると、同時に馬の魅力を感じ騎手を志しました」と話していた。

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