安倍氏襲撃、「岸元首相の孫だから狙った」 宗教団体への恨み向ける

奈良西署から送検される山上徹也容疑者 =10日午前9時、奈良市(渡辺大樹撮影)
奈良西署から送検される山上徹也容疑者 =10日午前9時、奈良市(渡辺大樹撮影)

自民党の安倍晋三元首相(67)が奈良市での参院選の演説中に銃撃され死亡した事件で、殺人容疑で送検された無職、山上徹也容疑者(41)が、恨みを持っていたと説明している特定の宗教団体について「岸信介元首相が日本に招き入れたから孫の安倍氏を狙った」と供述していることが11日、捜査関係者への取材で分かった。岸氏は安倍氏の祖父。奈良県警は山上容疑者が団体への恨みを安倍氏に向けたとみて、山上容疑者と団体の関係についても詳しく調べている。

山上容疑者は「母親が団体に多額の寄付をして生活が苦しくなり、恨みがあった」と説明。これに関連し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は11日、東京都内で記者会見し、山上容疑者の母親が信者であることを明らかにした。

捜査関係者によると、山上容疑者は岸氏の孫である安倍氏も「家庭連合を支援していると思った」という趣旨の供述をしている。家庭連合への恨みを募らせて関連するホームページを閲覧するなどしていたといい、安倍氏と家庭連合への恨みを結び付けて襲撃したとみられる。

また、県警は山上容疑者が事件前日の7日未明、銃の試射をしたとされる奈良市内の家庭連合関連施設が入る建物から弾痕が見つかったことを明らかにした。県警は現場検証を行い、銃弾の形状や殺傷能力について詳しく調べている。施設周辺の防犯カメラには山上容疑者のものとみられる車が現場から立ち去る様子が写っていたという。

<独自>「前日の朝、宗教団体の施設撃った」 襲撃向け試射か

優等生から豹変、同級生「同じ人物か」

会員限定記事会員サービス詳細