<独自>「前日の朝、宗教団体の施設撃った」 襲撃向け試射か

奈良県警奈良西署から送検される山上徹也容疑者=10日、奈良市(安元雄太撮影)
奈良県警奈良西署から送検される山上徹也容疑者=10日、奈良市(安元雄太撮影)

自民党の安倍晋三元首相(67)が奈良市での参院選の演説中に銃撃され死亡した事件で、逮捕された無職の山上徹也容疑者(41)が「7日の早朝に宗教団体の施設を撃った」と供述していることが10日、捜査関係者への取材で分かった。襲撃に備え銃を試射した可能性がある。

捜査関係者によると、撃ったのは山上容疑者が「母親が多額の寄付をして恨みがあった」と供述する宗教団体の奈良市内にある施設。安倍氏を襲ったのと同じ銃を使い、「音が大きくて慌てて逃げた」という趣旨の説明をしている。

山上容疑者は施設を撃った後、7日夜の岡山の演説会場に足を運んだが襲撃を断念。同日夕に安倍氏が8日に奈良に入ることが急遽(きゅうきょ)決定していた。

一方、同団体は10日、母親が信者として在籍していると明らかにした。金銭トラブルはないとしている。

また、安倍氏を撃った銃について、山上容疑者が「一度に6発の弾丸が発射される仕組みだった」と供述していることも判明。金属製の筒2本に各6発の弾丸が込められ、一度の発砲で1本の筒から全ての弾丸が飛び出す構造だった。

奈良県警は10日、容疑を殺人未遂から殺人に切り替え送検した。

会員限定記事会員サービス詳細