安倍晋三元首相が遊説先の奈良市内で8日午前に銃撃され死亡した事件で、奈良県警の中西和弘刑事部長や山村和久捜査1課長らが同日夜に県警本部で記者会見し、捜査状況について説明した。主な一問一答は次の通り。
--山上徹也容疑者の逮捕時の弁解は
「『特定の団体に恨みがあり、安倍元首相がこれとつながりがあると思い込んで犯行に及んだ』と供述している」
--特定の団体とは
「答えを差し控える」
--銃器の種類は
「手製の銃と判断している。現在鑑定しているが、見た目が明らかに手製。容疑者の自宅からも手製の銃のようなものを数丁押収している」
--手製の銃はどのように保管されていたのか
「(容疑者宅の)リビングに置かれていた」
--犯行時の弾は見つかっているか
「現場で金属片のようなものは見つかっている」
--安倍氏が奈良に来ると容疑者が知ったのはいつ?
「ホームページで把握したと供述している」
--奈良県警が安倍氏の訪問日程を把握したのは
「7日の夕方」
--そこから警護態勢を決めたのか
「そうです」
--突発的な警護だった?
「用意するだけの時間はあった」
--安倍氏の周囲に警察官を配備していたのか
「所要の態勢をとっていたが、警護の関係上詳しく言えない」
--世界的にも著名な政治家が亡くなり、今後の遊説にも支障を来す結果に
「警護を実施中の安倍元総理が亡くなったことは、重大に受け止めている」