セブン&アイ、今期の売上高予想を10兆円超に上方修正 実現すれば国内小売業で初 円安が追い風

セブン&アイ・ホールディングスの本社ビル=東京都千代田区
セブン&アイ・ホールディングスの本社ビル=東京都千代田区

セブン&アイ・ホールディングスは7日、令和5年2月期の連結業績予想を上方修正し、売上高に当たる営業収益が前期比19・0%増の10兆4130億円になる見通しだと発表した。4月公表の従来予想(9兆6530億円)から7600億円引き上げた。急速な円安進行で、海外コンビニエンスストア事業の円換算での収益が押し上げられる。

SMBC日興証券によると、国内の小売業で売上高が10兆円を超えるのは初めて。本業のもうけを示す営業利益も前期比14・8%増の4450億円(従来予想は4300億円)、最終利益も17・2%増の2470億円(同2400億円)にそれぞれ上方修正した。

5年2月期の想定為替レートを1ドル=127円と、従来の1ドル=114円から円安方向に修正。これに伴い、海外コンビニ事業の営業収益の見通しは前期比42・7%増の7兆4100億円と、従来予想から7600億円引き上げた。ドルベースでは据え置いており、円安進行が追い風となる形だ。昨年5月に約2兆円を投じて買収した米国のガソリンスタンド併設型のコンビニ「スピードウェイ」との相乗効果も寄与する。

同時に発表した4年3~5月期の連結決算は、営業収益が前年同期比57・3%増の2兆4473億円、最終利益が51・2%増の650億円で、ともに3~5月期としては最高となった。売却手続きを進めている傘下の百貨店そごう・西武の3~5月期の営業損益は3千万円の黒字(前年同期は22億円の赤字)だった。

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