米連邦準備制度理事会(FRB)は6日、6月14、15両日に開いた前回の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。出席者は「次回会合で0・5%または0・75%の利上げが適切になる可能性が高い」とし、物価高抑制のために7月も大幅利上げを継続することで意見が一致。物価上昇圧力が続く場合は「一層の引き締めスタンスが適切となる可能性がある」との考えも示した。
急速な利上げによる景気後退懸念が強まっている中でも、FRBが物価高への対応を優先する姿勢を改めて示した。FOMCの出席者は金融引き締めによって「一時的に経済成長のペースを減速させる可能性がある」としつつ、雇用拡大には「物価上昇率を(FRB目標の)2%に戻すことが重要だ」と結論付けた。
先行きについては「今後2、3年間の経済成長を巡る不確実性が高まった」と警戒感を強めた。(共同)