唾液のタンパク質、コロナ感染を阻害 大公大など解明

健康な人の唾液に含まれるタンパク質が新型コロナウイルスの感染を阻害することを、大阪公立大などの研究チームが突き止めた。研究成果は6日、英科学誌オンライン版に掲載された。

研究チームは20~70代の健康な7人の唾液と、新型コロナと感染の仕組みが同じ別のウイルスを用いて実験。新型コロナウイルスは、表面にある突起状の「スパイクタンパク質」が人の細胞の表面にある受容体「ACE2」と結合することで感染するが、唾液を希釈して濃度を変えたところ、濃度が高いほど結合が阻害されやすくなることがわかった。

さらに、研究チームは感染を防ぐメカニズムを解明。唾液に含まれるタンパク質のうち、「好中球エラスターゼ」と「ヒストンH2A」という2つのタンパク質が、ウイルスよりも先にACE2と結合し、それによってウイルスとACE2との結合を防いでいることを突き止めた。

同大大学院の松原三佐子准教授は「今回の成果を、新型コロナの予防薬や治療薬の開発につなげたい」と話した。

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