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産経抄

7月7日

赴任したての駐屯地のトイレに駆け込んだ自衛官はほっとした瞬間、いやな予感が頭をよぎる…。小笠原理恵さんが令和元年に出した『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』は、驚くべきエピソードで始まる。駐屯地によっては、トイレにトイレットペーパーが常備されていなかった。 

▼題名の通り隊員が自分用を持ち歩くか、みんなからお金を集めて、備蓄にあてていた。小笠原さんは、自衛隊を「いびつな軍隊」と呼ぶ。テロ対策や災害派遣などに対応するため装備を増やす一方、兵站(へいたん)を極端に削ってきた。予算をGDP1%に抑えるためだ。さすがにトイレットペーパーの問題は解決したかもしれないが、弾薬の不足などは今も深刻だ。

▼昨日の小紙1面もまた、自衛隊のいびつな実態を伝えていた。自衛隊施設の約4割が建築基準法改正前の旧耐震基準で建てられ、うち8割が耐用年数を過ぎている。予算不足で建て替えが進んでいない。戦闘機を防護する設備が変形している基地もあった。

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