【北京=三塚聖平】日中戦争の発端となった1937年の盧溝橋(ろこうきょう)事件から7日で85年を迎えた。9月に日中国交正常化50年の節目を迎える中、日本が北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に初参加するなど、米欧との連携を強めていることを中国側は強く警戒。日中関係は緊張含みの状態が続く。
国営新華社通信によると、北京市郊外の盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で7日、記念式典が開かれた。共産党序列5位の王滬寧(おうこねい)・政治局常務委員が出席。党最高指導部メンバーの出席は2017年の80年式典以来となる。17年にも序列5位の政治局常務委員が出席した。
王氏は「党は民族の大義を堅持して抗日の旗を高く掲げ、日本の侵略者と最も勇敢に戦った」と演説し、党の成果を強調した。