複数選挙区で「身内の争い」 立民はシビアな判断

国会議事堂=東京都千代田区
国会議事堂=東京都千代田区

参院選(10日投開票)を目前に控え、各陣営はラストスパートに入った。改選数2以上の選挙区に複数の候補を擁立した自民党や立憲民主党の身内同士の争いも激しさを増している。

自民は今回の参院選で、複数区の北海道(改選3)、千葉(同3)、東京(同6)、神奈川(同4、欠員補充1)に2人ずつ候補を擁立した。2人の当選を目指すが、自民の支持層や支援団体の票を奪い合う側面もあり、実際の選挙戦は過酷だ。

「票(を)はがされる」

ある自民候補の陣営は、こんな大見出しを付けた事務連絡資料を作成し、他候補に票を奪われかねないという危機感の共有を図った。他候補よりも先行しているとの情勢調査報道を受け、「『(結果は)大丈夫』との誤解が広がった結果、極めて厳しい状況に見舞われている」と〝緩み〟を警戒。実態は不明だが「はがされる」との表現からは、当初その候補に向けられていた支持が、自民の別候補を含む他陣営に移ったとの不安も読み取れる。 一方、立民は2人の候補を擁立した神奈川選挙区でシビアな決断を下した。

神奈川県連所属の笠浩史衆院議員は5日、西村智奈美幹事長と阿部知子県連代表らが会談し、情勢調査で上位の候補の当選を最優先する方針を示したとツイッターで説明。「厳しい判断ですが、今日から集中して支援してまいります」と書き込んだ。

共倒れを防ぐためとみられるが、一方の候補を切り捨てるような手法には批判もあり、笠氏のツイートには「弱者を切り捨てる政党」「(もう一人の候補に)投票した人の気持ちを踏みにじった」などのコメントが相次いだ。

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