産経新聞社は、10日投開票の参院選に向けてFNN(フジニュースネットワーク)と合同で実施した情勢調査(2、3両日実施)の結果に取材を加味し、埼玉選挙区(改選数4)の終盤情勢を分析した。前回調査(6月25、26両日)と同様、自民党現職の関口昌一氏(69)が頭一つ抜け、立憲民主党新人の高木真理氏(54)が続く展開だ。3番手争いは、公明党現職の西田実仁氏(59)が抜け出し、無所属現職の上田清司氏(74)をわずかにリードした。
前回調査では上田氏が西田氏に先行していたが、西田氏が組織票を堅調に積み上げて支持を広げ、逃げ切りを図っている。上田氏は、「支持する政党はない」とした無党派層などに加え、自民党や立憲民主党の支持層の一部にも食い込んで激しく追い上げる。
関口氏は、前回調査に引き続き安定感のある戦いぶりを見せている。高木氏は立憲民主党支持層への浸透度をより堅固にすることが最終盤の課題となる。関口氏、高木氏、西田氏、上田氏の支持状況を男女別に見ると、西田氏を除く3氏はいずれも女性の支持がやや弱い。