ウニやカニの在庫がないのに提供できるかのように装い、テレビCMなどで宣伝し続けたとして、回転ずし大手「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)が6月、消費者庁から景品表示法違反で、再発防止を求める措置命令を受けた。こうした不当表示は「おとり広告」と呼ばれるが、消費者庁も実態を全て把握できていない。今回、消費者庁が業界最大手を行政処分した背景には、社会に蔓延(まんえん)する実態とかけ離れた表示の横行に、くさびを打ち込む狙いがあったようだ。
9割超の店で提供できず
「ウニ好きの皆さん、お待たせしました!」