中韓との個別会談見送りへ G20外相会合

林芳正外相(外務省提供)
林芳正外相(外務省提供)

政府はインドネシア・バリ島で7日から開かれる20カ国・地域(G20)外相会合に合わせた林芳正外相と中国、韓国との個別の外相会談を見送る方向で調整に入った。中韓いずれとも立ち話を行う可能性はある。一方、日米韓3カ国の外相会談は開催する方向で調整している。政府関係者が6日、明らかにした。

中国をめぐっては、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の接続水域に中国海軍のフリゲート艦が航行し、政府が中国側に抗議して再発防止を求めたばかり。G20外相会合には中国の王毅国務委員兼外相が出席する予定だが、政府関係者は「中国と会談をしても強く抗議するしかできない。タイミングがよくない」と話す。

韓国についても、いわゆる徴用工訴訟や慰安婦問題をめぐる日韓協議が進展しておらず、正式な外相会談は見送る方向だ。

日米韓外相会談は今年2月に米ハワイで開催して以来で、実現すれば韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足後初となる。核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対する抑止力強化を図るとともに、拉致問題の解決に向けた連携を確認する。

G20外相会合は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う食料危機やエネルギー問題が主要テーマとなる。ロシアのラブロフ外相も出席する見通しで、各国の対応も焦点の一つだ。林氏は5日の記者会見で「関係各国と連携し、国際秩序の根幹を揺るがすウクライナ侵略について日本の立場をしっかりと主張したい」と述べた。

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