棋士試験受験の里見女流四冠が会見「後悔しないため」

将棋の「女流棋士」とは別制度の「棋士」を目指し、女性初の編入試験の受験を決めた女流棋界のトップ、里見香奈女流四冠(30)=女流王座・女流王位・女流王将・倉敷藤花(とうか)=が6日、大阪市福島区の関西将棋会館で記者会見した。受験について「後悔しないため、自分がどれだけやれるかというところで判断した」とし、「自分の実力からすると、厳しい戦いになるが全力で挑みたい」と意気込みを語った。

記者会見で棋士編入試験への意気込みを語った里見香奈女流四冠=6日午前、大阪市福島区の関西将棋会館(南雲都撮影)
記者会見で棋士編入試験への意気込みを語った里見香奈女流四冠=6日午前、大阪市福島区の関西将棋会館(南雲都撮影)

5月27日に棋王戦予選決勝に勝って規定を満たし、女性で初めて編入試験の受験資格を獲得したが、当日は受験の意思について回答を留保していた。約1カ月後の6月24日、日本将棋連盟に受験を申請した。

この間について里見女流四冠は「他の対局もあり、目の前のことを全力でこなしていた。あまり考える余裕がなく、ただ挑戦してみたいという気持ちが出てきた」と打ち明けた。

将棋界ではこれまで女性の棋士がいない。男女差について問われると「かなり差があると感じている。少しでも埋められるようにしたい」と語った。

一方で、女性初の受験で注目が集まることに対しては「珍しくないような社会になればいいなと思う。私は自分のことで精いっぱいなので、一つ一つ目の前のことに取り組めたら」と話し、棋士への思いを問われると「将棋が大好き。棋力向上を目指して強い方々と対局したい」と述べた。


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