政府が屋外では外すよう推奨しているにもかかわらず、多くの人が猛暑の炎天下でも新型コロナウイルス対策でマスク着用を続ける日本。海外の事情を見渡すと、欧米主要国では屋外で着用しないことが主流になっている。これに対してアジア諸国・地域では、今も規制が残っていたり、「着脱が面倒」との理由があったりで、暑さにもかかわらずマスク姿の人が目立つ。本紙特派員が各地の状況を報告する。
欧米は屋外「なし」主流
英政府は「コロナとの共生」を目指して1月下旬から、人口の大半を占めるイングランドの公共交通機関や映画館などでのマスク着用義務を撤廃した。ロンドン市内では、地下鉄や店舗内でもマスクを着けた市民をほとんど見かけない。