年度が改まり、少し落ち着くと企業や自治体などで健診が実施されます。健診には法律で定められた一般健診など、さまざまなものがあります。40歳以上になると、生活習慣病予防のため特定健診(メタボ健診)があり、採血や体重、腹囲測定が義務づけられています。
日本の健診受診率は低く、胃がん、乳がん、大腸がん、肺がん、子宮頸(けい)がんのがん検診受診率は40%台で、先進諸国の中で最も低く、欧米の約半分です。健診は受けないといけませんが、受けると結果を見るまで落ち着きません。
50代男性Aさんは、お酒を飲みませんが、肥満です。ここ2~3年、会社の健診でγ-GT(γ-GTP)が100IU/L台と基準範囲を超え、尿酸値も昨年は6・8mg/dLであったものが、今年は7・3と上昇しました。腹部エコーで脂肪肝を指摘されています。胆嚢(たんのう)や腎臓に結石はなく、そのほかの検査はすべて基準値内です。