中国、米に制裁関税撤廃求める 米中高官会談

中国の劉鶴副首相、イエレン米財務長官(いずれもロイター=共同)
中国の劉鶴副首相、イエレン米財務長官(いずれもロイター=共同)

【北京=三塚聖平、ワシントン=塩原永久】中国の劉鶴(りゅうかく)副首相は5日、イエレン米財務長官とオンライン会談を行った。中国商務省によると、劉氏は米国の対中制裁関税の撤廃について「強い関心」を伝えた。

バイデン米政権は、ロシアのウクライナ侵攻に伴うインフレへの対策の一環として対中関税の引き下げを検討している。米政権内には慎重論もある中で、中国は米側の判断を後押ししたいものとみられる。

中国側の発表によると、双方は「現在、世界経済は厳しい難題に直面している」との認識を表明。マクロ政策での協調を深めることや、世界のサプライチェーン(供給網)の安定維持に向けた協力について、「中米両国と全世界に有益だ」と強調した。

劉氏は、中国企業に関する公平な取り扱いについても取り上げた。米国内における中国企業への規制強化の動きを牽制(けんせい)したとみられる。中国商務省によると、双方は引き続き対話や意思疎通を保つことで一致した。

米財務省によると、イエレン氏は協議で、ロシアのウクライナ侵攻による世界経済への影響や、中国の「不公正、非経済慣行」について取り上げた。エネルギーや食糧などの価格高騰についても「率直かつ実質的な討議」を行ったとしている。

中国側が求めたとする対中制裁関税の扱いについては、米国側の発表では触れられていない。

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