「2ちゃんねる」に残る逮捕歴投稿、削除命じる判決

東京地裁が入る建物(今野顕撮影)
東京地裁が入る建物(今野顕撮影)

インターネット掲示板「2ちゃんねる」に過去の逮捕歴に関する記事を投稿された男性が、プライバシー権が侵害されているとして運営会社に記事の削除を求めた訴訟の判決で、東京地裁は5日、時間が経過し刑の効力が失われており「逮捕の事実を公表されない利益が、記事が閲覧され続ける理由を上回っている」として、削除を命じた。

ネット上に残る過去の逮捕歴の削除を巡っては、最高裁が今年6月、交流サイト(SNS)のツイッターの投稿に関する訴訟で、同様に刑の効力がすでに失われ、投稿が長期間閲覧されることを想定していないなどの理由で、削除を命じる判決を言い渡している。

訴えを起こした男性は平成29年、自動車を運転中に死亡事故を起こして逮捕され、その後に執行猶予付きの有罪判決を受けた。逮捕を実名で記載した記事が、2ちゃんねるに投稿された。

中島崇裁判官は、男性がすでに執行猶予期間を終えており、公的な立場でもないことから、逮捕された事実と公共の利害とのかかわりが「小さくなってきている」と指摘。投稿された記事は速報を目的としたもので、現在は注目を集めておらず、公開が続くことで知人らに逮捕の事実が伝わる可能性も「小さいとはいえない」と結論付けた。

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