英国防省は4日、ロシアの侵攻が「ウクライナの農業に破滅的な打撃を与えている」との戦況分析を発表した。ロシア軍の黒海封鎖により、今年の農産物の輸出は昨年の35%以下となる可能性を指摘。種子や肥料のサプライチェーン(供給網)が混乱し、生産にも影響があるとしている。
また東部の戦況については、ルガンスク州リシチャンスクからウクライナ軍が撤退したことで、ロシア軍が隣接するドネツク州の制圧に焦点を移しているとみて「ほぼ間違いない」と指摘。両州からなるドンバス地域では消耗戦となっており「数週間で状況が変わる可能性は低い」とした。(共同)