KDDI通信障害、金子総務相「責任果たしていない」 再発防止へ有識者会議

auのロゴ=4日午後、東京都渋谷区
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2日未明の発生から「ほぼ回復」まで60時間以上続いたKDDIの大規模通信障害について、金子恭之総務相は5日の閣議後会見で同社に対し「重要な通信インフラを担う事業者としての責任を果たしたとはいえない」と批判。関係法令に基づく対応をとる考えを示した。総務省は今回の障害について電気通信事業法上の「重大な事故」に当たると認識しており、外部の有識者で構成する電気通信事故検証会議を開く。原因究明や再発防止策、利用者への情報発信の在り方などを議論し、KDDIに対する行政指導を検討する。

今回の障害について、金子氏は「前例のない大きな規模であったと認識している」と強調。今後開催する有識者会議で、令和3年10月に発生したNTTドコモの通信障害を教訓とした対策や体制が十分整備されていたかや、復旧作業を終えたと発表した後も音声通話が利用しづらい状況が続いたことの原因などを検証する。

今回の障害は2日午前1時半ごろ、設備の交換作業中に発生、携帯電話の通話やデータ通信がつながりにくいなどの状況となった。3日夕方までに復旧作業を終えたが、通信量の制限は4日午後3時前まで続き、音声通話とデータ通信が「ほぼ回復」と発表するまで60時間超の異例の長さとなった。

110番、119番などの緊急通報のほか、物流や交通など法人向けのサービスにも支障が出た。影響は最大3915万回線に上った。KDDIは完全復旧のめどについて5日夕方としている。電気通信事業法では重大事故を起こした事業者は発生から30日以内に正式な報告をすることを義務付けられている。

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