フィールズ賞、ウクライナ出身の教授「キーウは永遠」

フィールズ賞に選ばれたスイス連邦工科大ローザンヌ校のマリナ・ビヤゾフスカ教授(Matteo Fieni氏提供)
フィールズ賞に選ばれたスイス連邦工科大ローザンヌ校のマリナ・ビヤゾフスカ教授(Matteo Fieni氏提供)

国際数学連合は5日、数学のノーベル賞と呼ばれるフィールズ賞の受賞者に、スイス連邦工科大ローザンヌ校の女性研究者、マリナ・ビヤゾフスカ教授(37)ら4人を選んだと発表した。女性の受賞は2人目。同日、フィンランド・ヘルシンキで授賞式が行われた。

ビヤゾフスカ教授はウクライナ出身。ある次元の空間を、球でなるべく高い密度で埋め尽くす「球充塡(きゅうじゅうてん)」の研究で、8次元や24次元の複雑な問題を解決した。女性の受賞はこれまで、米スタンフォード大教授を務め、2014年に選ばれたイラン人研究者、マリアム・ミルザハニさん(故人)のみだった。

ビヤゾフスカ教授は授賞式に寄せた動画で、ロシアのウクライナ侵攻に言及。戦争で知人が殺され、首都キーウ(キエフ)の豊かな自然や静かな環境が破壊されたと話す一方で「キーウは永遠だ。いつか戻りたい」と力を込めた。

フィールズ賞は4年に1回選ばれ「選考前年の12月31日時点で40歳未満」の研究者が対象。日本人は90年の森重文京大特別教授ら3人が受賞している。

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