エッセーは「背伸びせず自分の言葉で」 昨年受賞者の関彩花さん(星野学園中3年)夢は国際弁護士

国際協力特別賞を受賞し賞状を手にする関彩花さん=3月、星野学園中学校(同校提供)
国際協力特別賞を受賞し賞状を手にする関彩花さん=3月、星野学園中学校(同校提供)

夏休みを前に、中高生向けのさまざまな作文・エッセーなどのコンクールが募集を開始している。そのうちの一つが、産経新聞社が後援する「JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト」。生徒の国際理解や表現力の育成に役立つとして取り入れる学校は多く、題材探しなどで新聞も広く活用されている。昨年、国際協力特別賞を受賞した星野学園中学校(埼玉県川越市)の関彩花さん(14)は大の活字好きで、エッセーは「自分の言葉で書く」ことを心がけたという。

同校は令和2年から本格的に、2年生全員が夏休みの課題の一つとして取り組んでいる。尾崎仁美教諭は「本校は『国際人教育』を行っており、世界を知ってもらうために始めた。道徳などでSDGsも勉強しているので、自分の考えを発表する機会にもなる」と話す。今年は他学年からも希望者を募る。

2学年主任の岡弘樹教諭によると、JICA(国際協力機構)海外協力隊として活動する卒業生が増えているという。最近でも教育分野に従事した卒業生がおり、今年12月にはラオスで活動した卒業生を招いた生徒向け講演会を計画している。

コンテストの応募にあたっては、生徒がインターネットや各種書籍、資料、メディアなどから途上国の抱える問題やJICAの活動を学ぶよう促している。

教職員が新聞から気になった記事を選んでワークシートを作成し、生徒が気づいたり感じたりしたことを書くNIE活動も行っており、ここから着想を得ることもあるという。題材がなかなか見つからない生徒には、夏休みの登校日に個別にアドバイスをしていると、尾崎教諭は話す。

昨年、「笑顔のために」の題名で物資支援について書き国際協力特別賞を受賞した現3年の関さんは、母親に勧められたネットの記事をきっかけに国際協力活動を実践、そのことをエッセーの題材とした。

記事は不用品を海外へ送るプロジェクトを紹介するもので、関さんは鉛筆や古着、ぬいぐるみなどを海外へ送付。「私の不用品を今度は『宝物』として大事に使ってくれる子供がいるということに、私はとても幸せな気持ちになった」とエッセーにしたためた。

関さんは、エッセーを書くときに意識したことについて「まずは、小学校のときからずっと言われている起承転結を考える。それに合わせて文章を書き、文法でおかしなところがあれば直す。使う言葉は背伸びせず、自分が思いついた言葉を書くことで、読む人にダイレクトに伝わる」と話す。

子供向け新聞の購読経験があるほか、文庫本なら1日で100ページ以上を読む読書好きで、「活字からその場面を自分で思い描くのが楽しい」。受賞は、現在準備を進める中学校卒業論文を書くうえでも大きな自信につながったという。将来は「世界で困っている人たちの力になる国際的な弁護士になりたい」と力強く語った。

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