3年度税収67兆円 2年連続過去最高

財務省は5日、国の令和3年度の税収総額が前年度比10・2%増の67兆379億円に上り、2年連続で過去最高を更新したと発表した。新型コロナウイルス禍からの経済活動再開に伴う企業業績の回復で法人税収が大きく伸び、消費税と所得税を加えた「基幹3税」がそろって増収となった。

法人税は前年度比21・4%増の13兆6428億円。コロナ禍からいち早く回復した製造業は円安で輸出企業の業績が伸び、回復が遅れた非製造業も持ち直した。営業自粛の影響を受けた飲食や宿泊などのサービス業は赤字で法人税を納めていない中小企業が多く、税収減につながりにくい。

消費税は4・4%増の21兆8886億円となり、過去最高を更新。飲食や旅行といった個人消費が徐々に回復したほか、年度後半の物価上昇で購入金額が増えたことも押し上げ要因となった。所得税は11・4%増の21兆3822億円で、雇用環境の改善が奏功した。

政府は3年度当初予算で税収を57兆4480億円と見込み、企業業績の回復で11月には見通しを63兆8800億円に引き上げていたが、さらに約3兆円上回った。ただ、3年度当初予算と補正予算を含む歳出規模は140兆円を超え、過去最高の税収でも不足分を国債発行で賄う状況が続く。

一方、併せて発表した3年度の一般会計決算では、使う必要がなかった「不用額」が過去最大の6兆3028億円、4年度への繰越額も22兆円超に上った。コロナ対策で財政規模を拡大したが、中小企業支援の申請が想定を下回るなど実効性に課題が残っている。

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