首相、九州の激戦区で応援 自公協力アピールも

福岡市で候補者の応援演説を行う岸田文雄首相=5日午後6時40分、福岡市(永井大輔撮影)
福岡市で候補者の応援演説を行う岸田文雄首相=5日午後6時40分、福岡市(永井大輔撮影)

参院選終盤の5日、岸田文雄首相(自民党総裁)は接戦が見込まれる九州地方の長崎、大分、福岡3県を回り、重ねて支持を訴えた。

首相は最初に長崎選挙区(改選数1)に入り、長崎市で、引退を表明した自民現職の後継候補を応援。演説では、早朝に上陸した台風4号に触れ、「大きな被害(の連絡)は届いていないが、心からお見舞いを申し上げる」と述べた。

大分選挙区(改選数1)では、大分県日田市の個人演説会で、6年前の参院選で自民候補が僅差で敗れたことを挙げ、激戦区だとして支持を呼びかけた。

首相は長崎、大分両選挙区の演説で、過疎化や少子化、高齢化といった地方の課題に触れ、「地方活性化のカギはデジタル化だ」と強調。政権の看板政策「デジタル田園都市国家構想」を進める考えを示した。

一方、福岡選挙区(改選数3)は自民、公明両党が候補者を擁立しており、首相は県内2カ所でそれぞれの候補の応援に駆け付けた。

自民候補の応援に入った福岡県久留米市では、世界遺産の宗像大社(同県宗像市)や太宰府天満宮(同県太宰府市)などの観光資源に触れ、「(新型コロナウイルスの)感染状況も見ながら、全国規模の観光事業促進対策を展開していきたい」と述べた。

また、首相は福岡市で公明候補とともに演説を行い、「新しい資本主義という言葉で申し上げた経済政策を公明党の皆さんとともに進めていく」と強調した。政権と公明とのパイプの細さが指摘される中、自公の連携をアピールした形だ。(永井大輔)

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