祇園祭 鶏鉾の「下水引」200年ぶりに新調

公開された鶏鉾の「下水引」=4日、京都市左京区(渡辺恭晃撮影)
公開された鶏鉾の「下水引」=4日、京都市左京区(渡辺恭晃撮影)

京都・祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行(17日)で、鶏鉾(にわとりほこ)を飾る「下水引(したみずひき)」が約200年ぶりに新調され4日、京都市内で鶏鉾保存会(下京区)が報道陣に公開した。今年の曳(ひ)き初め(12日)で一般に披露される。

下水引は、鉾の胴体最上段で横笛などを奏でる囃子(はやし)方らが立つ「欄縁(らんぶち)」の下4面をぐるりと飾る豪華な幕。これまでのものは傷みが激しく、平成29年から4年かけて新たな図柄の計4枚(高さ約1メートル、幅約2・7~約3・6メートル)を完成させた。

上部は、鮮やかな赤を背景に、八坂神社の神紋や鶏の頭に似た図柄を金糸で刺繡(ししゅう)した「緋羅紗地大鶏頭木瓜巴紋(ひらしゃじおおけいとうもっこうともえもん)刺繡」。下部の「紺地雲文様窓絵四季花鳥図錦織(こんじくももんようまどえしきかちょうずにしきおり)」は金雲とともに江戸時代の画家、松村景文の「四季花鳥図屛風(びょうぶ)」を西陣織で表現した。

本来は昨年披露される予定だったが延期となり、この日初めて目にしたという鶏鉾保存会の坂本篤史理事長(54)は「こんなに立派なものができて驚いている。春夏秋冬に分かれた絵柄で季節を感じてほしい」と話した。

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