ゼレンスキー氏「必ず奪還」 東部要衝の喪失認める

3日、ウクライナ・リシチャンスクで、焼けた車(ルガンスク州当局提供・AP=共同)
3日、ウクライナ・リシチャンスクで、焼けた車(ルガンスク州当局提供・AP=共同)

ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は3日、ビデオ声明を通じ、東部ルガンスク州のウクライナ軍の最終拠点リシチャンスクの喪失を認めた。一方で「ウクライナは侵略者に何も与えない。われわれは全ての領土に戻る」と述べ、リシチャンスクをはじめ露軍の占領下にある領土を将来的に奪還する決意を表明した。ウクライナメディアが伝えた。

ゼレンスキー氏は領土の奪還が可能になる時期について「米欧諸国から供与された兵器で双方の火力が互角になったときだ」と指摘。供与された兵器により、南部ヘルソン州と東部ハリコフ州での反攻作戦が一定の成果を収めたこと、南部オデッサ州沖のズメイヌイ島の奪還を例に挙げ、「東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)に関しても同じことを言う日がくるだろう」と述べた。

ゼレンスキー氏の声明に先立ち、ウクライナ軍参謀本部も3日、人員の損失を避けるためリシチャンスクから撤退したと発表した。

ショイグ露国防相は3日、露軍側がリシチャンスクを制圧し、ルガンスク州全域を掌握したとプーチン露大統領に報告。露軍はドンバス地域全域の制圧を主目標としており、今後、残るドネツク州をめぐる攻防が激化する見通しだ。

実際、露軍は3日、ドネツク州の中心都市スラビャンスクとクラマトルスクなどに激しいミサイル攻撃と砲撃を加えた。ウクライナ側の発表によると、9歳の少女を含む民間人計7人が死亡、約20人が負傷した。

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