一度は解散しながら3月に再始動した「新全国犯罪被害者の会(新あすの会)」代表幹事の岡村勲弁護士(93)が、東京都内で産経新聞の取材に応じた。70歳で立ち上げた前身の団体は、公判への参加制度創設など被害者の権利向上に大きく貢献した。再び動き出したのは、遺族や被害者が安心できる補償制度を実現させるためだ。原動力は25年前に妻が刺殺された事件への悔恨。「同じ目にあってほしくない一心で、残りの人生を使い切る」と意気込む。
妻は身代わりに殺された
「誰もがいつ、被害者になるか分からない。しっかりとした補償制度を作っていかなければならない」