ヒューリック杯棋聖戦

藤井棋聖、過去2局「永瀬ペース」から勝利引き寄せ

第3局で永瀬拓矢王座(左)に勝利し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太棋聖=4日午後、千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月(桐原正道撮影)
第3局で永瀬拓矢王座(左)に勝利し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太棋聖=4日午後、千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月(桐原正道撮影)

タイトルへ王手をかけたのは藤井聡太棋聖だった。千葉県木更津市で4日指された第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局。過去2局はいずれも挑戦者の永瀬拓矢王座がペースをつかんでおり注目の第3局となったが、藤井棋聖も入念な準備をして臨み、勝利を引き寄せた。

第1局は藤井棋聖の先手で行われ、千日手が2度成立する異例の展開となった。熱戦の末、永瀬王座が勝ち切った。第2局も永瀬王座が有利に進めたが、途中で追いついた藤井棋聖が激しい攻防戦を制した。

鈴木大介九段は「過去2局は永瀬王座の作戦が当たり、『永瀬ペース』だった」と分析する。第2局を制した藤井棋聖も「ここまでの2局は、内容的に押されてしまっている」と認識していた。

終盤で無類の強さを誇る藤井棋聖に勝つには、序中盤で優位に立つことが必要。永瀬王座の研究について、島朗九段は「序盤への理解力を深めている」と分析。藤井棋聖に終盤力が発揮されるのを少しでも減殺しようとしているようだ。

「準備はしてきた」と藤井棋聖が意気込んで臨んだ第3局。プロ同士の戦いでは、やや有利とされる先手番で巧みに攻め、勝ち切った。

第4局は永瀬王座が先手となるため、鈴木九段は「積極的に行きやすい」と分析している。永瀬王座が巻き返すか、藤井棋聖が防衛を決めるか注目される。(中島高幸)

【ヒューリック杯棋聖戦】攻撃的受けで大きな1勝 藤井棋聖

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