鹿島が底力示す エース上田移籍も代役が決勝点

柏―鹿島 後半、PKを獲得し叫ぶ鹿島・鈴木=三協F柏
柏―鹿島 後半、PKを獲得し叫ぶ鹿島・鈴木=三協F柏

2日に行われたサッカーの明治安田生命J1リーグで、鹿島は2―1で柏に競り勝った。

鹿島が欧州挑戦を決断した上田にはなむけの勝利を贈った。J1単独トップの10得点を挙げていたエースの移籍発表から一夜明けて臨んだ上位対決を制し、バイラー監督は「上田がいなくてもチームが団結して戦い、強い相手に勝ててうれしい」と振り返った。

決勝点を奪ったのは、エースが抜けた穴を埋める役割を担うべき2人だった。1-1の後半37分、重圧の中で勝ち越しのPKを沈めたのは背番号9を託されるエベラウド。ペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得したのは、精神的支柱でもある鈴木だった。

上田流出の動揺は少なからずあった。ただ、常勝軍団はこれまでも、大迫や柴崎ら世界へ羽ばたく逸材を失った苦境を、クラブ全体で乗り越えてきた。鈴木は「綺世(上田)が抜けたのは間違いなく痛いが、鹿島は、誰が抜けても勝ってきた」と前を向く。

上田は1日の移籍会見で「タイトル獲得で恩返しできなかったのは悔しい」と複雑な胸中を明かした。下部組織出身でもある功労者の心残りは、クラブの誰もが理解している。激しさを増す優勝争いを制し、晩秋には欧州でもまれる戦友に朗報を届ける。(奥山次郎)

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