露、「ルガンスク州制圧」主張 ドネツク州攻防が焦点に

3日、ウクライナ・リシチャンスクで、損傷した建物(ルガンスク州当局提供・AP=共同)
3日、ウクライナ・リシチャンスクで、損傷した建物(ルガンスク州当局提供・AP=共同)

ウクライナに侵攻したロシアのショイグ国防相は3日、激戦が続いてきた東部ルガンスク州のウクライナ側の最終拠点リシチャンスクと周辺地域を、露軍と親露派武装勢力「ルガンスク人民共和国」(LNR、自称)の合同部隊が制圧し、同州全域を掌握したとプーチン露大統領に報告した。露国防省が発表した。事実であれば、東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)全域の制圧を主目標とするロシアにとって一定の成果となる。

米シンクタンク「戦争研究所」も2日付の戦況分析で、リシチャンスクからウクライナ軍が意図的に撤退し、同市が陥落した可能性があると分析していた。

露軍はルガンスク州の制圧後、一進一退の攻防が続いているドネツク州に戦力を集中させる戦略だとみられており、今後、ドネツク州を巡る攻防が激化するのは確実だ。

ただ、戦争研究所はこれまでの戦況分析で、露軍もルガンスク州を巡る戦闘により損耗していると指摘。露軍がドネツク州を制圧できる保証はないとの見方を示している。

一方、露軍の占領下にある南部メリトポリでは3日、郊外で大爆発が発生した。ウクライナ側は爆発について、同国軍が市内の露軍の軍事基地に30回以上の攻撃を加えたと発表した。攻撃の結果、基地は無力化されたとしている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、同国軍が露軍に占領された都市や集落1027カ所を解放したが、なお2610カ所が露軍の占領下にあると明らかにした。また、「露軍は数百の都市や集落を完全に破壊した」と非難した。

ロシア側は3日、国境地帯に位置する露南西部ベルゴロドがウクライナ軍のミサイル攻撃を受け、市民4人が死亡したと主張した。

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