CARストーリー

迫力のアメリカンスポーツ シボレーコルベット

アメリカのスポーツカーを語るとき、なくてはならない1台がシボレーコルベットだ。6リッターV8の巨大なエンジンをボンネットに押し込んだロングノーズ&ショートデッキのFRスポーツは、まさにアメリカンスタイル。そんなコルベットが衝撃のモデルチェンジを果たした。FRを廃しミッドシップを採用、シボレー初となる右ハンドルを用意して、イタリアンスポーツにバトルを挑む。V8の魅力を堪能できる、8代目コルベットに試乗した。

(土井繁孝、写真も)

ミッドシップとしてフルモデルチェンジを果たしたシボレーコルベット。迫力あるスタイリングはアメリカンスポーツの証しだ=神戸市灘区(ソニーα1 FE70-200mm F2.8GM2)
ミッドシップとしてフルモデルチェンジを果たしたシボレーコルベット。迫力あるスタイリングはアメリカンスポーツの証しだ=神戸市灘区(ソニーα1 FE70-200mm F2.8GM2)
地を這うような走りを生み出す低くワイドなボディー
地を這うような走りを生み出す低くワイドなボディー

映画「トップガン マーヴェリック」を見て、戦闘機のコックピットにしびれた。無数のスイッチやメーターで埋め尽くされ文句なしにカッコいい。

コルベットの運転席はまさに戦闘機のコックピット、シートに収まっただけでワクワクする。

太いトリムに囲まれたスペースに、タイトなシートが生み出すドライビングポジションはながら運転を許さない緊張感をもたらす。

長距離のドライブでも疲れ知らずの豪華なインテリア
長距離のドライブでも疲れ知らずの豪華なインテリア
戦闘機のコックピットのような運転席
戦闘機のコックピットのような運転席

エンジンをスタートすると轟音(ごうおん)が響く。正直、夜間にクルマを出すのをはばかるほどの音量だ。

ドライブモードは6種類で、ツアー・ウェザー・スポーツ・トラック、さらに任意で設定できる2つのモードがある。ツアーを選べば、アイドリング音は低めで、帰宅時の車庫入れなら問題なさそう。

東名、新名神高速を使って東京から大阪までのロングドライブに挑んだ。ツアーモードは、サスペンションの設定も柔らかめで、乗り心地もやさしい。ボディーの大きさも気にならず、快適なドライブが楽しめる。

少し寄り道をして箱根に向かう。料金所でドライブモードをスポーツに切り替え、アクセルを床まで踏み込む。時速100キロまで約3秒という500馬力のV8エンジンが雄たけびを上げる。すさまじいダッシュ力は恐怖を感じるほど。悪魔的な排気音も強烈で、右足の力をゆるめざるをえなかった。

ミッドシップといえば、運転が難しいというイメージがあるが、昔と違って、クルマを制御する電子デバイスが進化し、よほど乱暴な操作をしなければリアタイヤがグリップを失うようなことはない。

コルベットのリアタイヤは20インチで幅は305ミリもある。サーキットは別として、一般道で危ない思いをすることはまずないだろう。万一危険を感じるならそれはスピードの出しすぎなので注意してほしい。

19インチのホイールに収まる巨大なブレーキキャリパー
19インチのホイールに収まる巨大なブレーキキャリパー
わずか16秒で開閉可能な電動ハードトップ
わずか16秒で開閉可能な電動ハードトップ
ミッドシップとなりフロントは収納スペースとなる
ミッドシップとなりフロントは収納スペースとなる

今回お借りしたのはコンバーチブルで、時速48キロ以下なら走行中でも16秒でルーフの開閉ができる。

エンジンは真っ黒なカバーに覆われ、魅力ある姿が見えないのは惜しいところ。ぜひともアクリル製カバーの採用をお願いしたい。

もちろん、ちょっとコンビニまで買い物というクルマではない。道幅や段差など運転に気を使うことも多いだろう。

ワイドレンズで捉えたリアハッチ
ワイドレンズで捉えたリアハッチ
6・2リッターV8エンジンが収まるリアの横幅は1940ミリ
6・2リッターV8エンジンが収まるリアの横幅は1940ミリ
マフラーは左右4本出しだ
マフラーは左右4本出しだ

安いというのも何だが、1300万円からという価格はバーゲンプライス。ミッドシップ、500馬力超のスポーツカーをフェラーリ、ランボルギーニで探すなら3000万円を超える。

マッチョなデザインは、好みの分かれるところだが、スーパースポーツにあこがれるなら、コルベットは間違いのない選択だ。

次回は日産アリア

帆船とのコントラストが美しい
帆船とのコントラストが美しい
霧に包まれるコルベット
霧に包まれるコルベット

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