露側「市中心部を占拠」 リシチャンスク攻防、最終局面

6月17日、煙が上がるウクライナ東部ルガンスク州リシチャンスク(ロイター)
6月17日、煙が上がるウクライナ東部ルガンスク州リシチャンスク(ロイター)

ロシアによるウクライナ侵攻で、東部ルガンスク州のウクライナ軍の最終拠点リシチャンスクを巡り、露軍と共同戦線を張る親露派武装勢力「ルガンスク人民共和国」(LNR、自称)部隊の幹部は2日、露軍側が市庁舎を占拠したと主張した。現地に部隊を派遣している露南部チェチェン共和国のカディロフ首長も同日、露軍側が市中心部を制圧し、ウクライナ部隊の掃討作戦に入ったと主張した。タス通信が伝えた。

一方、ウクライナ大統領府のアレストビッチ長官顧問は同日、「露軍側は市中心部にいない」とし、ロシア側の主張は虚偽だと指摘。一方で「戦況は切迫している。1日か2日で決着するだろう」とも述べ、同市を巡る攻防戦が最終局面を迎えているとの認識を示した。ウクライナメディアが伝えた。

露軍は同州の中心都市セベロドネツクを6月下旬に制圧。リシチャンスクも制圧すれば事実上、同州全域を掌握する形となる。東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)全域の制圧を主目標とする露軍はルガンスク州の制圧後、一進一退の攻防が続くドネツク州に戦力を集中させる戦略だとみられている。

ウクライナメディアによると、同国のゼレンスキー大統領は今月2日、同国軍が侵攻で露軍に占領された都市や集落1027カ所を解放したが、なお2610カ所が露占領下にあると明らかにした。また、「露軍は数百の都市や集落を完全に破壊した」と非難した。

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