昼前には完売、整理券を配布 崎陽軒と共同開発した「関西シウマイ弁当」が売れている背景

幕の内弁当の開発と、姫路名物のえきそばによって、鉄道文化に大きく寄与してきたまねき食品。同社は現在「あなごめし」や「但馬牛 牛めし弁当」、地元の食材を集めた幕の内「味づくし」など、十数種類の駅弁を販売。

まねき食品の駅弁ラインアップ
まねき食品の駅弁ラインアップ

他にも、えきそばの販売はもちろん、仕出し弁当、穴子めし専門店「たけだの穴子めし」、和食店「竹善」、兵庫県相生市の「道の駅あいおい白龍城」のレストラン「和ダイニングまねき」、神戸市の山陽自動車道淡河PA上り「マネキダイニング」など幅広く外食、中食の事業を手掛けている。

幕の内弁当の駅弁の元祖、まねき食品の現在の幕の内「味づくし」(出所:まねき食品公式Webサイト)
幕の内弁当の駅弁の元祖、まねき食品の現在の幕の内「味づくし」(出所:まねき食品公式Webサイト)
姫路駅前にある穴子めし専門店、まねき食品のたけだの穴子めし
姫路駅前にある穴子めし専門店、まねき食品のたけだの穴子めし

大阪でも梅田の阪神百貨店と難波の高島屋に駅弁販売店のまねき、阪神百貨店スナックパークにえきそばを出店するなど、関西圏での人気は揺るぎない。

また、コロナ禍に入ってからは、ネット通販で冷凍駅弁が伸びている。商品としては、北海道の「鮭ホタテめし」、瀬戸内の「せとのかきめし」など、全国6カ所のご当地グルメを冷凍弁当にした「全国旅気分」6種各1食セットが好評。他にも、えきそば4食と駅弁3種各1食がセットになった「姫路のふるさとセット」なども用意している。旅行を控えている人が家で旅行気分を味わえる、多彩な冷凍商品を提案している。

冷凍駅弁の全国旅気分(6食)。北海道の鮭・帆立、東北の牛タン、北陸の蟹、近畿の神戸牛、瀬戸内の牡蠣、九州の明太子・かしわを味わえる(出所:まねき食品公式Webサイト)
冷凍駅弁の全国旅気分(6食)。北海道の鮭・帆立、東北の牛タン、北陸の蟹、近畿の神戸牛、瀬戸内の牡蠣、九州の明太子・かしわを味わえる(出所:まねき食品公式Webサイト)

「コロナで非常に厳しい状況にまで追い込まれたが、コロナがなければ関西シウマイ弁当は生まれなかった」と、まねき食品営業第一部長の岩本健司氏はしみじみと語る。関西シウマイ弁当のヒットで、災い転じて福となる流れが生まれている。

関西には、京都「餃子の王将」の餃子、大阪「551蓬莱」の豚まん、神戸「老祥記」の豚饅頭といったように、各主要都市に名物の点心がある。東西の老舗駅弁業者がタッグを組んだ姫路の関西シウマイも、それらに匹敵するロングセラーとなり、駅弁復興をけん引していくのではないだろうか。

冷凍駅弁の全国旅気分、掛け紙(出所:まねき食品公式Webサイト)
冷凍駅弁の全国旅気分、掛け紙(出所:まねき食品公式Webサイト)

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