欧州エアバス、中国で5兆円の受注獲得 米中対立が影響か

エアバスA320neoは日本のピーチ・アビエーションにも採用されている=関西国際空港
エアバスA320neoは日本のピーチ・アビエーションにも採用されている=関西国際空港

【北京=三塚聖平】欧州航空機大手エアバスが、中国国有の航空大手3社から計292機、総額372億5700万ドル(約5兆円)の受注を獲得したことが2日までに分かった。ライバルである米航空機大手ボーイングは米中対立が影響を与えたとの見方を表明した。米中間の新たな対立点になる可能性もある。

中国証券報(電子版)の1日の報道によると、中国東方航空が100機、中国南方航空が96機、中国国際航空と傘下の深圳(しんせん)航空が計96機の購入をそれぞれ決めた。購入機は全て「エアバスA320neo(ネオ)」だという。

ロイター通信によると、中国の航空会社による航空機の発注としては新型コロナウイルスの世界的な流行後で最大規模になった。大規模な受注を逃したボーイングは「地政学的な不和が米国製飛行機の輸出を阻んでいるのは残念だ」とコメントしている。

ボーイングは、米中対立を受けた中国事業の減速が指摘されている。一方で、今年3月には南部の広西チワン族自治区で中国東方航空が運航するボーイング737-800型機が墜落する事故が起きており、これがボーイングの失注につながったとの見方もある。

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