親露派、英戦闘員2人を新たに起訴 死刑の恐れ

ウクライナのゼレンスキー大統領=キーウ(ウクライナ大統領府提供・ロイター=共同)
ウクライナのゼレンスキー大統領=キーウ(ウクライナ大統領府提供・ロイター=共同)

ウクライナに侵攻したロシアと一体的な行動をとる、「ドネツク人民共和国」(DNR)を自称する親露派武装勢力は1日、新たに拘束した英国籍の男性戦闘員2人をウクライナ側の「雇い兵」として戦闘に参加した罪で起訴した。タス通信が伝えた。

DNRは先に英国人2人とモロッコ人1人の戦闘員計3人に同じ罪で死刑を宣告しており、今回起訴された2人にも厳しい判決が下される恐れが強い。

タスによると、DNRが先に死刑を宣告した3人のうち、2人は判決を不服として上訴した。

親露派は外国人戦闘員について、戦時国際法のジュネーブ条約で保護される捕虜に該当しない「雇い兵」だと主張して厳罰に処する方針を示し、ウクライナや英国が反発している。親露派は他にも複数の欧米人戦闘員を拘束しているとの見方が出ている。

親露派は、外国人戦闘員を手荒に扱うことで他の戦闘員がウクライナ軍から離脱するよう仕向けつつ、欧米諸国の揺さぶりを図っているとみられる。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、首都キーウ(キエフ)でノルウェーのストーレ首相と会談後の記者会見で「ロシア軍は侵攻後、わが国に約3千発のミサイルを発射した」と指摘し、欧米による支援の重要性を訴えた。地元メディアが伝えた。

ウクライナ軍は1日、南部オデッサ沖のズメイヌイ島から部隊を撤退させたロシア軍が同島を空爆してきたと発表。同島からの撤退を「善意」の決定だとした露国防省の主張が虚偽であることが改めて明白になったと強調した。

東部ルガンスク州のウクライナ軍の最終拠点、リシチャンスクでは2日も一進一退の激しい攻防が繰り広げられている。

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