親露派、リシチャンスク「完全包囲」と主張 ウクライナ軍は否定

6月17日、煙が上がるウクライナ東部ルガンスク州リシチャンスク(ロイター)
6月17日、煙が上がるウクライナ東部ルガンスク州リシチャンスク(ロイター)

ウクライナに侵攻したロシアと一体的な行動をとる、「ルガンスク人民共和国」(LNR)を自称する親露派武装勢力は2日、東部ルガンスク州でのウクライナ軍の最終拠点、リシチャンスクを「完全に包囲した」と述べた。事実とすればロシア側が最終攻勢をかけて完全制圧に乗り出す可能性があるが、ウクライナ軍は包囲を否定している。インタファクス通信などが伝えた。

地元メディアによると、リシチャンスクでは2日も一進一退の激しい攻防が展開されているという。

また、東部ドネツク州の中心都市、スラビャンスク市の当局者は2日、ロシア軍が非人道兵器とされるクラスター弾で同市を攻撃し、市民4人が死亡したと発表した。ウクライナ軍の1日の発表では、南部オデッサ沖のズメイヌイ島から部隊を撤退させたロシア軍が同島を空爆した。

ロシア国防省は2日、ゲラシモフ参謀総長がウクライナでの作戦に参加している部隊を視察したと発表した。具体的な場所は明らかにしていない。

ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、首都キーウ(キエフ)でノルウェーのストーレ首相と会談した後の記者会見で「ロシア軍は侵攻後、わが国に約3千発のミサイルを発射した」と指摘し、欧米による支援の強化を訴えた。

一方、親露派武装勢力「ドネツク人民共和国」(DNR)は1日、新たに拘束した英国籍の男性戦闘員2人をウクライナ側の「雇い兵」として戦闘に参加した罪で起訴した。タス通信が伝えた。

DNRは先に英国人2人とモロッコ人1人の戦闘員計3人に同じ罪で死刑を宣告しており、今回起訴された2人にも厳しい判決が下される恐れが強い。

タスによると、DNRが先に死刑を宣告した3人のうち、2人は判決を不服として上訴した。親露派は他にも複数の欧米人戦闘員を拘束しているとの見方が出ている。

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