浪速風

安直バラマキはいただけない

参院選に関する報道を見るとき、父はおおむね怒っている。言いたいことはいろいろあるそうだが、中でも「給料を上げる」という政党や候補者の訴えは我慢ならんという。いわく、「自分が給料を出すわけではなく、税金が原資なのに、偉そうに無責任なことを言うな!」

▶円安により潤っている企業もあるが、消費者物価指数(CPI)は4、5月の2カ月連続で2%を超える上昇率となり、国民の間には警戒感が広がっている。高齢者は年金などに収入が限られることもあって、物価高の「痛み」には敏感だ。父の怒りはこの辺りに起因するのか

▶物価高は政治情勢に少なくない影響を及ぼす。先月のフランス国民議会決選投票では、マクロン大統領率いる与党連合が議席を減らし、過半数を下回った。だが、安直なバラマキはいただけない。財源をどう捻出し、財政健全化はどうするのか。有権者も目先の「いくらもらえるか」より、そこに注目しよう。

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