米食品医薬品局(FDA)は1日までに、今年秋の新型コロナウイルスワクチン追加接種に向け、増加中のオミクロン株派生型「BA・4」と「BA・5」に対応したワクチンを開発するようメーカーに勧告した。
米疾病対策センター(CDC)によると、5月ごろからBA・4とBA・5が目立ち始め、6月25日までの1週間に検出されたウイルスに占める割合は合わせて推計52%。日本でもBA・5が流行の中心になるとみられている。
オミクロン株に対応するワクチンはモデルナとファイザーが開発を進めている。ただ既に流行の主流ではなくなったBA・1という古い型を基にしており、実際にどこまで効果を示すのかは分かっていない。
FDAは追加接種で、新型コロナ流行初期のウイルスに対応した現行のワクチンと、オミクロン株の派生型に対応したワクチンを混ぜたものを使うことを想定。10月の接種開始を目指す。(共同)