ロシアによるウクライナ侵攻により、アルファベットの「Z」を排除する動きが世界で広がっている。狙いは分からないものの、ロシア軍は軍用車両などにZマークを使用。この事態に敏感になったのがZをロゴなどに使用する企業だ。侵攻を支持しているとの誤解を危惧し、ロゴやブランド名を変更する動きが相次ぐ。侵攻とは何ら関係のない世界で広がるZの自粛。どんな心理が働いているのか。
日本航空傘下の格安航空会社(LCC)「ジップエア トーキョー」(千葉県成田市)は6月15日、機体垂直尾翼に描かれたZのロゴを外すと発表した。「説明なしでロゴを見れば(侵略を支持していると)感じる人もいる」と西田真吾社長。会社の頭文字からとったものだが、現在はイメージカラーの緑や黒色をあしらった幾何学的な新ロゴに切り替えた。
同社によると、ロシアによる侵攻以降、交流サイト(SNS)に写真付きで「このロゴは大丈夫か」との指摘があった。問い合わせ窓口にも同様の意見が寄せられたという。