「スピード感のある国政にするためにも、荒木さんに都民の声を届けてもらいたい」。うだるような暑さに包まれた6月26日夕方、日曜の買い物客でにぎわう東京・銀座の交差点。選挙カーの上でマイクを持った東京都知事の小池百合子は、隣に立つ諸派「ファーストの会」の元都議、荒木千陽への支持を切々と訴えた。
荒木は小池が「相棒」と呼ぶ元秘書だ。最側近の参院選出馬は、永田町で「小池自身の国政復帰に向けた布石では」(自民党閣僚経験者)と関心を集めた。
この臆測をさらに深めたのが、この日の街頭演説に同席した国民民主党代表、玉木雄一郎との連携だ。参院選ではファーストの会との「相互推薦」を約束しており、玉木は演説で「選挙区は荒木、比例代表は国民民主」としきりに訴えた。