2歳児の体温上がりやすさ大人の2倍 冷房ありでも熱中症に注意

大阪府富田林市の自宅で小野優陽(ゆうは)ちゃん(2)が半日近く放置され、熱中症で死亡した事件で、保護責任者遺棄容疑で逮捕された祖母(46)らは「クーラーと扇風機をつけて外出した」と供述した。だが、体温調節機能が未発達な子供は大人と比べて熱中症になりやすい。冷房が効いている室内にもリスクはあり、専門家は「子供と大人の体の違いを意識し、目を離さないでほしい」と呼びかけている。

名古屋工業大の平田晃正教授(医用工学)は、「大人と違って体が小さい子供はどうしても熱の影響を受けやすい」と指摘する。2歳児の標準的な体形であれば、大人に比べて2倍ほど体温が上がりやすいという。

平田氏によると、子供の場合は体重の4%程度の水分が失われると脱水症状に陥り、汗がかけなくなってしまう。汗は蒸発の際に熱を奪うが、逆に汗がかけなくなると蒸発もせず、体温も上昇していく。冷房をつけていたとしても、体に日差しが当たっていれば、体温が上昇してしまう可能性があるという。

大人が暑いと思っていない場合でも、子供は暑いと感じている場合がある。平田氏は「感覚の違いを意識し、頻繁に様子を確認して気配りをすることが第一歩だ」として、こまめな水分補給が重要だと訴える。遊びに夢中で水分を取るのを忘れたり、のどの渇きに気づきにくかったりする子供もいる。平田氏は「水分を取っていないなと思った場合は、30分に1回、一口でもいいので水を飲ませてほしい」と話した。(前原彩希)

会員限定記事会員サービス詳細