日大、女性理事9人 林真理子さん新体制発足「ワクワクしている」

就任会見に臨み、挨拶する日本大学の林真理子理事長=1日午後、東京都千代田区(川口良介撮影)
就任会見に臨み、挨拶する日本大学の林真理子理事長=1日午後、東京都千代田区(川口良介撮影)

一連の不祥事を受けて改革を進める日本大の新体制が1日、発足した。同日付で理事長に就任した作家の林真理子さん(68)は東京都内で記者会見を開き、「学生たちと化学反応を起こしていきたい。面白そうなことができるのではないかとワクワクしている」などと抱負を語った。

新体制では、学校法人の意思決定を担う理事会を構成する理事22人のうち、理事長を含めて女性が9人を占めた。前体制では男性のみで、積極的に女性を登用する姿勢を印象付けた。

会見では、新しい理事を公表。熊平美香・昭和女子大ダイバーシティ推進機構キャリアカレッジ学院長や、永沼淳子・日大危機管理学部教授といった女性の登用が目立った。林さんは「本学では、(事務職としての)課長以上の女性幹部がまだ7人。理事会の9人から出発して女性の管理職を増やしていきたい」と意気込みを語った。

一連の不祥事に関する内部の調査結果について、林さんは「これだけかな、という疑念を拭えなかった」と指摘。既存のものとは別の調査委員会を立ち上げ、弁護士らと連携して再調査を徹底するとした。

このほか、公用車の使用中止や「N・N」と名付けた改革キャンペーンの実施なども表明した。令和3年度の日本大に対する私学助成金は全額不交付となったが、学費の値上げや研究費の削減は考えていないとした。

新学長には、平成20~23年に当時の学内トップだった総長を務めた酒井健夫氏(78)が就任。会見で「社会の声を真摯(しんし)に受け止め、説明責任を果たしつつ改革を進める」と述べた。

林さんは日大芸術学部を卒業し、昭和61年に直木賞を受賞した人気作家。日大の理事長に女性が就任するのは初めてという。

脱税が発覚して辞任に追い込まれた田中英寿(ひでとし)元理事長の在任期間が5期13年と長期にわたり、権限が集中したことがガバナンス(組織統治)欠如の要因とされており、新体制では、理事長や理事の任期を最長で2期8年に制限した。

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