浪速風

忘れられない光景

2003年にフランスで開かれたサッカーのコンフェデレーションズ・カップ準決勝の試合中に急死したフォエ選手の写真を手に決勝戦に臨むカメルーンとフランスの選手(ロイター=共同)
2003年にフランスで開かれたサッカーのコンフェデレーションズ・カップ準決勝の試合中に急死したフォエ選手の写真を手に決勝戦に臨むカメルーンとフランスの選手(ロイター=共同)

暑い夏がやって来ると、思い出す光景がある。2003年にフランスで開かれたサッカーのコンフェデレーションズ・カップでの出来事。古都リヨンで準決勝のカメルーン―コロンビアを観戦した。後半途中、ピッチの中央でカメルーン代表のマルクビビアン・フォエ選手が突然意識を失い、折り崩れるように倒れた

▶両チームの選手や審判が見守る中、心肺停止状態のフォエ選手は担架で運び出されたが、蘇生(そせい)することなく死亡。騒然となった観客への取材を試みたが、意図を伝えられず、語学力の必要性を痛感した試合でもあった

▶03年は熱波が欧州を襲った。フォエ選手の死因は後に心筋症と判明したが、大会の過密日程や酷暑の影響も指摘された。私が滞在していた宿泊施設は冷房設備がなく、寝苦しい夜を送った記憶もある。今年の日本列島は異例の早さで梅雨が明け、猛暑が続いている。熱中症には、くれぐれも注意していただきたい。あんな光景は、見たくない。

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