習近平主席、香港返還25年式典に出席 中国の統治成功誇示

香港を訪れ出迎えの学生らに応える中国の習近平国家主席=6月30日(香港政府提供、AP)
香港を訪れ出迎えの学生らに応える中国の習近平国家主席=6月30日(香港政府提供、AP)

【北京=三塚聖平】香港の主権を英国が中国に返還して25年を迎えた1日、香港では記念式典を開催。中国の習近平国家主席は式典で演説し、香港統治の「成功」を内外に示す。

香港に高度の自治を保障した「一国二制度」は返還後50年間維持すると約束されており、今年は折り返しの節目にあたる。それを前に習政権は、香港国家安全維持法や、民主派を排除する選挙制度の導入を進めるなど同制度を形骸化させている。

習政権は、一連の統制強化により香港の治安が安定し、同制度が守られていると主張。今秋の共産党大会で総書記続投を狙う習氏は、香港統治を政権の成果と位置づけて今回の式典も重視している。香港の自治が奪われているという国際社会の懸念に対しては、「内政干渉」などと一蹴する構えを崩していない。

習氏は1日、新選挙制度の下で香港トップの行政長官に選ばれた李家超氏の就任式にも出席。李氏は警察出身で、民主派への強硬姿勢で知られる。

習氏は6月30日に高速鉄道で香港入り。習氏が中国本土外を訪問するのは、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大して以降で初めてだった。式典出席者や習氏と接触する香港政府高官らは、感染対策のため事前に隔離を求められた。

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