露、ミサイル攻撃激化 4日間で131発 抗戦断念狙う

ロシア軍のミサイル攻撃を受けたウクライナ中部クレメンチュクのショッピングセンター。灰が舞う中、がれきの撤去作業が続いていた=29日(共同)
ロシア軍のミサイル攻撃を受けたウクライナ中部クレメンチュクのショッピングセンター。灰が舞う中、がれきの撤去作業が続いていた=29日(共同)

ロシアによるウクライナ侵攻で、南部ミコライフ州のキム知事は30日、州都ミコライフが前日に露軍のミサイル攻撃を受け、6人が死亡し、6人が負傷したと発表した。露軍は6月下旬以降、ウクライナ各地へのミサイル攻撃を激化。ウクライナメディアによると、同国大統領府のアレストビッチ長官顧問は6月29日、「過去4日間に露軍は131発のミサイルを発射した」と明らかにした。

露軍は25日、北部ジトミルやチェルニヒウ、西部リビウなどの各州に計数十発のミサイルを発射。26日には首都キーウ(キエフ)へのミサイル攻撃で子供を含む7人が死傷したほか、27日には中部ポルタワ州クレメンチュクの商業施設にミサイルが着弾し、18人が死亡した。南部オデッサ州なども攻撃を受けている。

アレストビッチ氏は、露軍の狙いはウクライナ国民を脅して抗戦意欲をくじくことだとし、「われわれは折れない」と強調した。

一方、東部ルガンスク州のウクライナ軍の最終拠点リシチャンスクをめぐり、露軍側は29日夜、市の「約50%を制圧した」と主張した。ウクライナ軍参謀本部は30日、露軍側が市の包囲を試みていると発表した。

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