むしろ客数が増えた! 「餃子の王将」の値上げ戦略が大成功した理由

日本の外食産業、業態別売上高
日本の外食産業、業態別売上高

餃子の王将もこの時期は売り上げを落としました。しかし、外食産業全体が8~11月の4カ月連続で売り上げを落としている一方で、餃子の王将は8月、9月の2カ月しか売り上げを落としていません。

21年8~11月の客数は外食全般と同様に落ちているのですが、客単価を伸ばすことで売り上げを確保したのです。これは新店を含まない直営既存店の売り上げでも同様です。

客数を落としても、客単価を上げて売り上げを確保した餃子の王将。この1年、同社は何に力を入れてきたのでしょうか。

3つの打ち手

同社は次の3つの打ち手によって売り上げを伸ばすことに成功しています。

餃子の王将が強化したもの(出所:筆者作成)
餃子の王将が強化したもの(出所:筆者作成)

1つ目は、テークアウト・デリバリー強化です。

筆者の事務所の近所にある餃子の王将も、21年からテークアウト・デリバリーサービスが始まりました。私も何度か利用しましたが、いつも店前にはデリバリー配達員の行列ができていました。同社では20年3月時点にはデリバリー対応店舗は76店舗しかありませんでしたが、21年3月には413店舗、22年3月には560店舗と2年で約8倍にまで拡大しています。22年3月期の期末店舗数は734店舗ですから、およそ8割の店舗がデリバリー対応しています。このスピード感が直接、テークアウト・デリバリーの売り上げ増に結び付き、全体売り上げを押し上げることにつながりました。

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