プロ野球通信

10歳の宇都宮君がロッテに入団 療養者支援「打撃がうまくなりたい」

ロッテの入団会見に臨んだ宇都宮君(右)と井口監督=千葉市美浜区、ZOZOマリンスタジアム
ロッテの入団会見に臨んだ宇都宮君(右)と井口監督=千葉市美浜区、ZOZOマリンスタジアム

ロッテに急性リンパ性白血病で療養中の小学5年生、宇都宮幹汰君(10)の入団が決まった。ZOZOマリンスタジアムで11日に行われた入団会見では「選手の球の速さや打撃を間近で見るのが楽しみ。打撃がうまくなるようにしたい」と抱負を語った。背番号は年齢にちなんで「10」。

療養生活を送る子供を支援するNPO法人「Being ALIVE Japan」の「TEAMMATES(チームメイツ)」事業を通じて入団。同事業で、これまでJリーグの湘南ベルマーレやバスケットボールのアルバルク東京、慶大野球部など12チームに計18人が入団しており、宇都宮君が19人目となる。プロ野球での実施は初めて。

やや緊張の面持ちで入団会見に臨んだ宇都宮君は「選手の皆と仲良くなって、自分が頑張って応援することで、選手に勇気を与えられるようにしたい」と力強く語った。選手と同仕様のユニホームに袖を通し「すごく新鮮な気持ち」と気を引き締めていた。

入団会見のできは「50点」とかなり辛口の自己評価だったが、同席した井口監督は「頼もしい。(他の)選手より受け答えがしっかりしている。いい助っ人になると思う」と絶大な期待を寄せた。会見を見守った母の典子(42)さんも「ちゃんとできるかリハーサルまでは不安だったが、本番はしっかりやっていた。新しい一面を見た感じですごく感動した」と目を潤ませていた。

宇都宮君は右投げ、右打ち、身長137センチ、体重36キロ。4歳のころに発症し、入退院を繰り返しながら、現在も通院治療を続けている。野球は幼稚園のころ、公園でお父さんとキャッチボールをしたのをきっかけに興味を持ったという。「(ボールを)投げるのが楽しい」と夢中になった。

ロッテのイメージは「いろんな選手がいて面白い」。好きな選手は「抑えるところがかっこいい」と守護神の益田を挙げた。会見前のオンラインでの顔合わせでは、益田からストレッチの方法などを聞き「コツコツやるのがいい」とアドバイスを受けたという。160キロ超の佐々木朗の球は「怖いから、受けられないけど、160キロは見てみたい」と目を輝かせた。

宇都宮君は今季終了まで月1、2回、ZOZOマリンスタジアムやロッテ浦和球場で、チームの一員として活動する予定。(運動部 神田さやか)

会員限定記事会員サービス詳細