銚子電鉄、6年ぶり黒字転換 ぬれ煎など副業が好調

緑のトンネル(本銚子-笠上黒生間)を走る銚子電鉄 =2019年8月29日、千葉県銚子市
緑のトンネル(本銚子-笠上黒生間)を走る銚子電鉄 =2019年8月29日、千葉県銚子市

千葉県銚子市の銚子電鉄(銚電)は30日、令和3年度決算で、平成27年度以来の黒字を達成したと発表した。最終利益は21万円で、前年度の741万円の赤字から大幅に改善。副業のぬれ煎餅などの食品や鉄道グッズといった物販の売り上げ増が貢献した。

経営難からの回復を目指し、自ら積極的に情報発信してきた竹本勝紀社長は「銚電の原動力は電気だけでなく、応援してくれる皆さんだ」と感謝していた。

銚電によると、総売上高は5億2830万円だった。本業の鉄道部門では乗車人員が前年度より微増にとどまったが、物販部門の売上高は約4億5千万円で前年度より1割超上がった。

銚電は令和5年に開業100周年を迎え、今後も集客アップのための新商品開発などに注力する。竹本社長は「地べたをはいつくばってきた経営が少し浮上できた。地域に恩返ししたい」と話した。

会員限定記事会員サービス詳細