首相、NATO首脳会議から帰国の途 「新共同文書へ作業加速」

日米韓首脳会談などを終え、帰国の途に就く岸田首相=29日、スペイン・マドリード(共同)
日米韓首脳会談などを終え、帰国の途に就く岸田首相=29日、スペイン・マドリード(共同)

【マドリード=田村龍彦】岸田文雄首相は29日午後(日本時間30日未明)、スペイン・マドリードで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席後、記者団に「日NATO関係を新たなレベルに引き上げることで一致した」と述べ、新たな共同文書の合意に向けて作業を加速する方針を確認したと明らかにした。その後、マドリードを政府専用機で出発し、帰国の途に就いた。

首相は記者団に、NATO首脳会議では「欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であり、力による現状変更はいかなる地域においても許されない」という認識を共有し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた連携強化で一致したと説明した。東・南シナ海で覇権主義的な動きを強める中国が念頭にある。

また、28日の晩餐(ばんさん)会の際に韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と「ごく短時間、簡単なあいさつ」を交わし、「非常に厳しい日韓関係を健全な関係に戻すために尽力いただきたい」と伝えたことも明らかにした。両首脳の対面は初めてだった。

首相は28~29日のマドリード滞在中、NATO加盟国と日本やオーストラリアなどのパートナー国の首脳が参加する会合のほか、日米韓3カ国の首脳会談などに臨んだ。

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